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乾燥剤使用量計算

JIS Z 0301による計算方法

乾燥剤は用途、及び状況に応じて以下の式によりその使用量を求めてください。 
 
(1)
 
W:乾燥剤の使用量(g)
R:JIS Z 0208[防湿包装材料の透湿度試験方法(カップ法)]の
      条件Bによる防湿包装材料の透湿度(g/m2・24h)
A:防湿包装の表面積(m2
t:包装期間(日)(=24h) (1)
h1:包装期間中の外気の平均湿度(%)
h2:包装期間中の包装内部の平均湿度(%) (2)
K1:防湿包装材料の種類と、包装期間中の平均温度θ℃によって定まる係数(3)
C1:使用開始時の乾燥剤の吸湿率(%)
C2:包装内部に許容される最高限度の相対湿度における乾燥剤の平衡吸湿率(%)
K2:包装内の吸湿性のある包装材料の吸湿率によって定まる係数 (4)
D:包装内の吸湿性のある包装材料の質量(g)
 
注(1)
 
包装期間中の温度・湿度の変化が大きい場合には、包装期間を適当に区分してそれぞれの期間の乾燥剤使用量を計算して、これを加えてもよい。
   (2) 既算値としては、初期の包装内湿度と包装内に許容される最高限度の湿度との中間値を取る。
   (3) K1の値は、次の式によって計算する。
 
Pθ:包装期間中の平均気温θ℃における
        防湿包装材料の透湿率(g・cm/cm2・s・kPa)
P40:40℃における防湿包装材料の透湿率(g・cm/cm2・s・kPa)
pθ:θ℃における飽和水蒸気分圧(kPa)
p40:40℃における飽和水蒸気分圧(kPa)
 
参考・・・各種包装用フィルムの各種温度におけるK1の値を参考表に示す。
フィルム
40℃
35℃
30℃
25℃
20℃
15℃
10℃
5℃
ポリエステル
11.1 x
10-3
7.3 x
10-3
4.9 x
10-3
3.1 x
10-3
2.0 x
10-3
1.27 x
10-3
0.81 x
10-3
0.48 x
10-3
低密度
ポリエチレン
11.1 x
10-3
7.0 x
10-3
4.5 x
10-3
2.8 x
10-3
1.8 x
10-3
1.05 x
10-3
0.63 x
10-3
0.36 x
10-3
高密度
ポリエチレン
11.1 x
10-3
6.9 x
10-3
4.4 x
10-3
2.7 x
10-3
1.7 x
10-3
1.0 x
10-3
0.59 x
10-3
0.33 x
10-3
ポリプロピレン
11.1 x
10-3
6.9 x
10-3
4.3 x
10-3
2.5 x
10-3
1.6 x
10-3
0.92 x
10-3
0.53 x
10-3
0.29 x
10-3
ポリ塩化
ビニリデン
11.1 x
10-3
6.5 x
10-3
3.9 x
10-3
2.2 x
10-3
1.3 x
10-3
0.74 x
10-3
0.40 x
10-3
0.21 x
10-3
注(4)
 
 
 
 
 
 
K2は、次の式によって計算する。
C1:包装開始時の乾燥剤の吸湿率(%)
C2:包装内に許容される最高限度の湿度における乾燥剤の平衡吸湿率(%)
C3:包装内に許容される最高限度の湿度における吸湿性のある包装材料の平衡吸湿率(%)
C4:包装内に入れるときの吸湿性のある包装材料の吸湿率(%)
 
(2)
R=0、D=0のときの乾燥剤の使用量は、次の式によって計算する。
V:包装内容物の容積を除いた包装容器内の空間容積(m3
H:包装時の温湿度における絶対湿度(g/m3
C1:包装開始時の乾燥剤の吸湿率(%)
C2:包装内に許容される最高限度の湿度における乾燥剤の平衡吸湿率(%)
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