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乾燥剤とは

そもそも乾燥剤って何??

乾燥剤とは、密閉された空間の水蒸気を引き寄せ、それを吸着し、 自分自身の中に保持する役目を果たします。
 
一例ですが、
食品    ・・・・新鮮な食感を損わない為に。
機械、金属 ・・・・錆の発生を防ぐ為に。
医薬品   ・・・・薬剤の性能劣化を防ぐ為に。
 
他にも住宅の床下調湿剤として使用したり、長期間の輸送(海上コンテナ・陸上輸送 等)などの高湿度空間での結露防止用途。
様々な業界・用途で使用される為、普段の生活の中で欠かせないものとなっています。

乾燥剤の歴史

シリカゲルの歴史

シリカゲルが初めて吸着剤として使用されたのは第一次世界大戦中(1914~)に、毒ガスの吸着剤として利用されたのが始まりだと言われております。
その後、アメリカのパトリック教授が1919年に特許を取得し、1940年代に工業化されました。
 
日本国内においては1928年にケイ酸エステルを水で分解してケイ酸を得る方法や、ケイ酸ナトリウム水溶液の電気透析からケイ酸を作る方法が開発されたと言われています。
 
シリカゲルは製造方法や加工によって性質(粒子径・硬度・屈折率・細孔)などが変化する為、例えば、吸着剤やクロマトグラフィー、また、微粒子化の技術の発展に伴い、塗料の艶消し剤、合成樹脂フィルムのアンチブロッキング剤、化粧品及び食品などの広範囲な分野で使用されています。

弊社の取り扱う基本的な乾燥剤

シリカゲル

最も代表的な乾燥剤です。シリカゲルは珪酸ソーダと硫酸の中和反応から製造され、スポンジとよく似た多孔性の分子構造を持っています。

デシクレイ

当社のデシクレイはモンモリロナイトと呼ばれる粘土を採取し、造粒、篩い分け、乾燥等の工程を経過して作られます。無害な乾燥剤の中で最も安価で、欧米においては湿度調整として最も多く使用されています。当社の錠剤型成形乾燥剤の原料粘土は膠質土と呼ばれ、日本でのみ発見されています。

合成ゼオライト

合成ゼオライトとは均一の孔と空洞を網目状にもち、別名分子篩(モレキュラーシーブス)とも呼ばれる無害の物質です。最も強力な吸着力を持ちますが、価格も高価なので、特に低湿度領域での水分吸着が必要な際に使用されます。 

その他乾燥剤

石灰乾燥剤は生石灰(酸化カルシウム)で、強いアルカリ性物質です。吸湿力が強くコストが安いのが特徴で、シリカゲルとは異なり、一度吸湿して消石灰になると、乾燥剤としての機能を復活させることはできません。
 
塩化カルシウムは吸湿能力が非常に強力で物理的には自重の約10倍近くの吸湿を行います。乾燥剤の歴史としては浅いですが、重量当たりの吸湿能力が優れ、コスト的にも安価な為、最近の包装・梱包業界では注文されています。
 
 
 
 
 
 
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